真相は違う?「窓から飛び降りなさい」所沢市山口小学校担任の発言
18日に埼玉県所沢市立山口小学校で4年生の担任が生徒に対して「じゃあ窓から飛び降りなさい」と発言したことが大きくニュースで取り上げられていました。しかし、今SNS上では違った見方・意見も出てきています。
担任が発言した「窓から飛び降りなさい」とは、そのままの意味ではないのではないか。その発言以前に生徒側のほうにも問題があり、その前の生徒の素行を踏まえた上での担任の発言だったのではないか、この発言に至った経緯をしっかりと捉えるべきだという意見が多く出ています。
「窓から飛び降りなさい」報道時の情報
18日に同事件をマスコミ・新聞各社は以下のように伝えている。
埼玉県所沢市立山口小学校(橋本徳邦校長)で40代の男性教諭が校舎3階の教室で、担任する4年生の男子児童に対し、「じゃあ窓から飛び降りなさい」と話していたことが18日、分かった。男子児童は翌日から「怖くて学校にいけない」として欠席を続けている。
同市教委によると、教諭は12日午後3時半ごろ、担任する教室で起きたトラブルへの指導に関連し、男子児童に窓から飛び降りるように言った後、「あなたが好きだけど、みんなを守らなくてはならない。明日から学校に来るな」と発言。直後のクラスの帰りの会でも「(34人学級だが)明日から33人で仲良くやりましょう」と話した。
(引用:産経ニュース)
この文章だけみると、担任が一方的にこの生徒に向かって問題発言をしたように感じられる。しかし、実際はどのようなことが原因でこの発言に至ったのか、またどのような意味でこの担任がこのような発言をしたのかは全く書かれていません。
SNS上では発言の経緯・本当の意味が拡散される
この報道を受け、19日にfacebook上で所沢市の山口小学校の同クラスに通う子供を持つ親がこの報道に憤りを感じていると、この発言に対する経緯や真意を明らかにする投稿を行いました。親御さんの投稿は、このクラスに通う娘が「窓から飛び降りなさい」発言の現場で見聞きしたことを元にその時の状況や発言までに至った経緯などを説明したものです。
山口小学校の報道(娘のクラスです)について、娘に詳しく教えてもらいました。
娘曰く、その児童は頻繁に友達に嫌がらせをしていた。先生は言葉で怒る、暴力はやった事がない。(少なくとも、娘は見た事がないと言っていました)
「飛び降りろ」については、その児童が新聞を破り、それを他のクラスの子にやれと言われたからと言ったのを、先生が「やれと言われたら何でもやるのか?飛び降りろと言われたらやるのか?やらないだろ、やったらいけない事をやれと言われてもやらないんだよ」という話らしいです。
「34人だけど、33人でやっていこう」については、その児童が後ろの席の子の鉛筆削りをとったらしく、帰りの会で話をしたらしいです。娘曰く、「お友達の物を取らない、それをやめないとクラスの一員になれません。直るまで33人でやっていきます。きちんと直してから、戻ってきてください」とのお話があったそうです。
私個人、威圧的な話し方をする先生なので苦手な先生なのですが、このような問題の取り上げ方に疑問を感じます。(両者の言い分を聞きたいです)
娘の話に確実な証拠はないですが、やったらいけない事をやれと言われてもやらない、お友達の物を取ると受け入れてもらえないという話には納得出来る部分もあります。
不安を煽るような記事の書き方に、憤りを感じました。
(引用:facebook 個人の方の投稿なので、名前は伏字です)
これが真実かどうかは確かに我々には判断する余地はありません。しかし、少なくとも現場にいた第三者の説明を元に経緯やその発言の本当の意味を説明しているのは明らかです。マスコミや新聞各社が伝えている報道はその一連の経緯の中のほんの一部分だけを切り取って報道していて、その経緯や真意などがすっぽり抜けてしまっているのではないでしょうか。
この担任が発言した「窓から飛び降りなさい」発言に対しては確かに言い過ぎてしまったのかなという面もありますが、経緯を把握すると直接その発言を生徒にぶつけたのではなく、「やったらいけない事をやれと言われてもやらない」ということを伝えるための一つの例だったということは、報道の内容をそのまま受け取っていただけでは、知る由もありません。
SNS上の反応は
この投稿を受け、SNS上では多くのシェアがされ、また多くの意見が寄せられています。
この件、ニュースを見たときから、何故一方的に先生が悪いという前提で話がなされているのか気になっていました。やはりこういう前提があったのですね。確かに先生の発言が100%良いとは言えませんが、それでも、報道のされ方には悪意を感じます。
両者の言い分を聞けない以上、一般の人々は報道のみで判断せざるを得ませんからねー、偏向気味の報道は控えてほしいところです。
私もニュースを見て 山口小と聞きショックを受けました。子供の事をとやかく言うのは嫌ですが そこまで至るプロセスが絶対あると思っておりました。とても勇気のある投稿だと思いました。
先生が悪いとか一概には言えない問題だと私は思いました。おそらくこの少し前に先生がそう言わなきゃいけない事や会話があったのでは?っと。子供は親に何か報告する時に時として自分に気まずい事があればその部分を省いたりして伝えたりしますからね。学校側には会見などを開きマスコミを使ってこの会話の少し前の部分も含めてしっかり説明をして欲しい。
ほんとにへんな親が増えましたよね、マスコミもそいつらの味方。教師の言動や行動のあら捜しをして、やれ暴言やれ暴力やれ体罰と大げさに騒ぐようになっちまった。マスコミに売る始末、、、それで教師はみんな丸腰になった末になにか生徒が問題起こすと教師はなにやってたんだ!また言われる。教師という立派な職業を生き損の人生にしちゃいけないと思います
話の中身がわかりました。ニュースではまるで先生が焚き付けるような話になっていて、驚くばかりでしたが中々どうしてそういう話の流れがあったんですね。しかし、先生の例え話としても、飛び降りる等の例えは相応しくはないような気がしますね。
(引用:facebook)
意見の中には担任を擁護するものもありますが、この担任があげた例の内容も良くなかったのではないかという意見もあります。ただ、やはり一番多い意見としては、マスコミの報道のあり方ではないでしょうか。この事件に経緯や発言の真意を伝えることもなくこの担任を「悪」という位置付けにするような報道の仕方に、この投稿を読んだ多くの人は強い憤りを感じているのではないでしょうか。
マスコミや報道のあり方について、その報道を鵜呑みにするのではなく、違った目線・立場でその事件や問題を見ないといけないということを改めて感じさせられましたね。この「窓から飛び降りなさい」と発言した所沢市山口小学校の担任の発言の真相・真意についてより多くの人に広まって欲しいと思います。