あなたは「バイナリーオプション」という言葉を知っているでしょうか?「バイナリーオプション(BO)」とは、特定期間の外国為替相場が、現在の水準より高いか低いかを予想し、当たれば一定額を受け取れるが、外れると全額失うというもの。非常にギャンブル性が高い。
このバイナリーオプションを利用して、以前からtwitterなどのSNSでは、バイナリーオプションのノウハウやソフトなどを売りつける詐欺の被害が多く報告されています。以前はSNSの中でダイレクトメールなどを送りつけたりする被害が多かったが、新たな詐欺の手法もどんどん増えてきており、最近では直接会って、堂々と詐欺行為を行うものまで出てきたようです。
今までのバイナリーオプションの詐欺手口は、ツイッターなどのSNSからダイレクトメッセージなどを利用して、フォロワーに対してバイナリーオプションのノウハウなどを勧誘してくる手口でした。よく見ると同じ文章がプロフィールに書いてあったりする人が多いです。詐欺行為まで行かなくても、アフィリエイトツールなどに誘導されたりして実際はノウハウなどが載っていない場合があります。
仙台市内の男性会社員(23)は、「なな」と名乗る女からツイッター上でスマートフォンにメールが届き、「バイナリーオプションに興味はないか。福岡から行くので話したい」と言われました。翌日、市内のホテルに呼び出されて、USBを見せられ「バイナリーオプションのノウハウが入っていて40万円する。必ず稼げる」と話を持ちかけられたそうです。
男性は、その女の言う通りに消費者金融で40万円を借りて女に渡すと、女はオーストラリアのバイナリーオプションの業者にアクセスし、その男性用の投資用口座を開設しました。
男性はその「なな」という女性に、領収書を要求しましたが、女は「個人業のため領収書も名刺もない」と説明した。女から渡されたUSBには、ノウハウのデータは入っておらず、それ以降はその女とも連絡も取れなくなったそうです。
バイナリーオプション詐欺の被害者が増えていく中で、国も法令などを改正し、規制を強化したが、実際にバイナリーオプションの詐欺被害を食い止めるのは困難だという。その理由の一つには、売り手とバイナリーオプション業者との関係の判然としないため売り手が雲隠れしたり、バイナリーオプション業者が海外に拠点をおいているため、日本に拠点を置いている業者と違い検査結果次第で営業停止にすると言うような手段をとることができないのです。また、海外のバイナリーオプションの業者のため見つけるのも困難だということです
先の事件についても弁護士から「売り手にたどり着くのは難しい」として、泣く泣く40万円は諦めたそうです
SNSを利用している人の中にはドキッとされた方もいるのではないでしょうか?便利な情報が溢れている反面、危ない情報もそれ以上に溢れています。甘い話はないということ常に気にしながらうまくSNSなどを利用していきたいものですね。